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#09 こねくる


 金曜深夜、土曜、そして日曜と義理の妹の結婚式のビデオ編集に追われている。
 素材はDVテープ3本と100枚弱のデジカメデータ。
 これを一旦通して見たあと、必要な場面・不要な場面を切り分け、つなげていく。最初と最後に音楽をつけたプロローグ・エピローグ風の場面を追加し、最後に厳選したデジカメデータを5秒ずつ貼り込む。これでしめて2時間10分ほどの式および披露宴のビデオが完成する。
 切り分けてつなげていく、とか音楽をつける、と言うとものすごく面倒な作業に聞こえるかもしれないが、わりあい簡単な作業だ。DVテープはデジタルビデオカメラをマックにFirewireでつないでそのまま再生即取り込み。切り分け作業はマックのiMovie上でカット&ペースト&ドラッグ&ドロップ。あらかじめマックに取り込んでいればデジカメデータもそのまま配置できる。この手の編集は時系列編集なので流れも見えている。
 マック上の編集が終わった段階でこのコラムを書いているのだが、ここでふと思う。
 同じ素材ならばおなじ完成品が出来上がるのか?答えはノー。
 編集者が違えば場面転換の位置も違ってくるし、音声のフェードイン・フェードアウトも違うだろう。後付けの音楽も選曲が違えば雰囲気がガラリと変わる。
 所詮、道具は関係ない。素材をこねくって出来上がるまでには制作者のセンスが一番必要なのだ。いくらマックが古くて処理に時間がかかってもセンスと時間への忍耐さえあれば素晴らしいものが出来上がるはずだ。
 モノを創りあげる難しさ。
 引き出しは多いに越したことはない。加えて言うならば、今回のケースでは素材のDVテープを撮る時点からそれなりの撮り方をしていたつもりだったが、出来上がりを見てみると、パンの甘さや構図のバランスの悪さ、そして引き出しの少なさに閉口した。
 まだまだ修行が足りないようだ。


(2003年6月15日)



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